ゴミに出せるのかどうか迷うものの一つに「ガスボンベ」があげられます。通常ガスボンベはスプレー缶と同じく、缶の中身を使い切った状態で本体に小さな穴を開け、燃えないゴミに出します。
しかし緊急にガスボンベを捨てたい場合や分別方法が不明な場合など、燃えないゴミの日に捨てられないときは「不用品回収」を頼みたいところ。
ここではガスボンベを不用品回収に出せるのか、回収を依頼する際の注意点などについて詳しく紹介します。
ガスボンベは不用品回収してもらえるの?
ガスボンベは不用品回収が可能ですが、1個だけの廃棄や中身の入った状態での回収は断られるケースが多くみられます。業者の中には、はじめからガスボンベなどの危険物の回収は不可としているところもあるようです。
まずは住まいの近くで営業している不用品回収業者をチェックし、ウェブサイトなどから回収可能なものを調べましょう。
スプレー缶やガスボンベについて「可」としていれば回収可能ですが、「穴を開けてください」「空にした状態で出してください」など、注意事項はすべて守った上で処分に出します。
ガスコンロ用のガスボンベも、回収可能としている不用品回収業者なら事前相談をしておくと安心です。
大型のガスボンベについては、容器にガス会社の名前が書かれていることが多いので、不用品回収業者ではなくガス会社に問い合わせましょう。これはガス会社が大型ガスボンベの所有権をもっているためです。空いた容器を回収してもらえるので、必ず連絡するようにしてください。
ガス会社の表記がない場合には、不用品回収業者に相談すると良いでしょう。
回収を断られる可能性のある物品
不用品回収業者の中には、ガスボンベをはじめとする危険物や通常のゴミの回収を断るケースもあります。業者の方針によって回収可能なものとそうではないものがあるので、必ず確認してください。
・スプレー缶
スプレー缶はガスボンベと同じく、爆発の危険があるため回収を断るところが多いようです。その場合、通常の燃えないゴミとして出すようにしましょう。
・生ゴミ
野菜の切れ端などの生ゴミについても、不用品回収業者に持っていってもらえない可能性があります。通常の燃えるゴミの日に出すようにしてください。
・液体類
液体類も生ゴミなどと同じく、処分場で断られる可能性が高いことから回収対象外になる可能性があります。飲み物や調味料などの液体類は布・紙に染み込ませてから一般ゴミに出すようにしましょう。
・食品類
食品類も一般ゴミと同じ扱いなので、不用品回収には出せないと考えてください。未開封の食品でも不用品ではなくゴミとして扱われます。
・土、砂
土や砂は少量であれば一般ゴミに出せる自治体もありますが、一定量以上の場合ゴミとして出すことはできません。庭に蒔くか、状態が良いものはホームセンターもしくは専門の回収業者に引き取ってもらう方法があります。
・木
剪定した庭の木や木材などを処分する場合、小さく切れるようなら細かくしてからまとめて燃えるゴミとして出すことができます。大きな木を処分する場合、木材専門の回収業者に依頼するか、自治体の環境センターや清掃センターに連絡するようにしましょう。
・汚物
ペットの糞尿、赤ちゃんのオムツなどの汚物も不用品ではなく一般ゴミとして扱われるケースが多いので、不用品として持って言ってもらえる可能性は少ないかもしれません。
汚物はそれ自体がリサイクル品ではありませんから、事前に選り分けて燃えるゴミの日に出すようにしましょう。
ガスボンベの回収を依頼する際の注意点
ガスボンベの回収を依頼する際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
・ガスの残存の有無を伝える
ボンベの中にガスが残っているか否かを伝えます。残っている場合、中身をすべて出すように指示されるので、指示通りにして回収に出しましょう。
・誤った方法でガス抜きをしない
ガス抜きは安全な場所で、ゴム手袋などをして安全に行いましょう。ガスを抜いた後もしばらくそのまま置いておきます。中身を出し切って安心し、袋の中に詰め込んでしまうと、可燃性ガスが袋の中に残存し危険な状態となります。
・使用期限の過ぎたガスボンベを使用しない
使用期限が過ぎているもの(特に10年以上経過しているもの)は中身を抜くか、空にするためにカセットコンロでお湯を沸かすなどして使い切ってから処分に回すようにします。
中身の入った状態で回収業者に依頼することはできませんので、中身のある状態で廃棄するには地区の清掃事務所に連絡し、有料で処理をしてください。
不用品回収に出せるかどうかは業者次第
ガスボンベも含め、不用品回収に出せるものは業者によって異なります。
ガスボンベのサイズや数によって扱いが変わる場合もあるので、事前に連絡して相談すると安心。ガスボンベ以外のゴミも一緒に回収してもらえるのか、お得な定額パックが利用できるのかなど、料金も含めて確認しておきましょう。